バツイチ・再婚の婚活は不利?「結婚の4件に1件は再婚」を人口動態統計で検証
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バツイチが婚活で特別に不利という根拠は、全国統計からは出てきません。2024年の婚姻485,092件のうち24.2%は夫妻の少なくとも一方が再婚で(厚労省「人口動態統計」2024年)、45〜49歳では結婚した人のうち再婚が男女とも初婚を上回ります。同じ年齢の未婚者と離別・死別経験者を比べると、結婚する率は後者のほうが高く、40〜44歳男性で約4.7倍です(国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」2026年版)。
「バツイチは不利」を3つの問いに分けて検証する
「離婚歴があると婚活で不利」という通念を、3つの問いに分けて公的統計で確認します。再婚はそもそも珍しいのか。同じ年齢なら、未婚の人より結婚しにくいのか。相手は再婚の人に限られるのか。結論から言うと、答えは3つとも「いいえ」です。
結婚の4件に1件はどちらかが再婚(24.2%)
2024年の婚姻は485,092件で、そのうち夫妻の少なくとも一方が再婚の婚姻は117,518件、全体の24.2%を占めます※1。再婚は決して例外的なものではありません。
| 夫妻の組合せ(2024年) | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 夫妻とも初婚 | 367,574件 | 75.8% |
| 夫再婚・妻初婚 | 41,787件 | 8.6% |
| 夫初婚・妻再婚 | 30,852件 | 6.4% |
| 夫妻とも再婚 | 44,879件 | 9.3% |
出典:厚労省 人口動態統計(2024年・確定数 上巻 第9.5表)(e-Stat のデータを加工して作成)
45歳を過ぎると、結婚する人の中では再婚が多数派になる
その年に結婚した人を初婚・再婚に分けると※2、再婚の占める割合は40代前半で約4割に達し、45〜49歳では男性55.0%・女性63.3%と、再婚が初婚を上回ります。40代以降の婚活市場では、離婚歴のある人は少数派ではありません。
- 男性
- 女性
| 年齢階級 | 男性の初婚 | 男性の再婚 | 再婚の割合 | 女性の初婚 | 女性の再婚 | 再婚の割合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 25〜29歳 | 102,068 | 4,072 | 3.8% | 114,211 | 5,955 | 5.0% |
| 30〜34歳 | 61,501 | 8,012 | 11.5% | 58,447 | 9,737 | 14.3% |
| 35〜39歳 | 30,372 | 9,867 | 24.5% | 25,361 | 9,220 | 26.7% |
| 40〜44歳 | 13,469 | 8,871 | 39.7% | 9,316 | 6,801 | 42.2% |
| 45〜49歳 | 6,347 | 7,753 | 55.0% | 3,481 | 6,004 | 63.3% |
| 50〜54歳 | 2,947 | 6,653 | 69.3% | 1,681 | 5,800 | 77.5% |
| 55〜59歳 | 1,322 | 4,826 | 78.5% | 721 | 3,658 | 83.5% |
| 60〜64歳 | 643 | 3,332 | 83.8% | 273 | 1,934 | 87.6% |
出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(2026年版)表6-3・表6-5(元データ:厚労省「人口動態統計」2024年)
結婚相談所を比べるときは、出会える人数は連盟(システム)ごとの会員数で、費用は結婚相談所の料金比較で確かめておくと、選びやすくなります。
同じ年齢なら、離別・死別経験者のほうが結婚する割合は高い
占める割合ではなく、人数あたりの結婚の起きやすさでも比べられます。未婚者1,000人あたりの初婚数と、死別・離別者1,000人あたりの再婚数を同じ年齢どうしで比べると※3、すべての年齢階級で、死別・離別者の再婚率が未婚者の初婚率を上回ります。40〜44歳では男性で約4.7倍、女性で約2.0倍です。これは比べている集団の性質の違いも含んだ値で、離婚歴そのものの効果ではありませんが※4、「バツイチというだけで結婚が遠のく」という傾向は見られません。
| 年齢階級 | 男性の初婚率 | 男性の再婚率 | 倍率 | 女性の初婚率 | 女性の再婚率 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 25〜29歳 | 49.3 | 180.3 | 3.7倍 | 69.3 | 128.0 | 1.8倍 |
| 30〜34歳 | 44.0 | 154.1 | 3.5倍 | 56.8 | 95.5 | 1.7倍 |
| 35〜39歳 | 27.2 | 109.0 | 4.0倍 | 33.5 | 55.7 | 1.7倍 |
| 40〜44歳 | 13.3 | 63.1 | 4.7倍 | 13.3 | 26.2 | 2.0倍 |
| 45〜49歳 | 5.7 | 34.5 | 6.1倍 | 4.5 | 14.6 | 3.2倍 |
| 50〜54歳 | 2.4 | 20.5 | 8.4倍 | 1.9 | 9.6 | 4.9倍 |
初婚率は未婚者1,000人あたり、再婚率は死別・離別者1,000人あたりの年間件数(2020年)。
出典:国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集」(2026年版)表6-9・表6-10(元データ:厚労省「人口動態統計」・総務省「国勢調査」2020年)
再婚相手の半分近くは初婚の人
2024年の組合せ別の内訳(上の表)を再婚した側から見ると、再婚男性の48.2%は初婚の女性と、再婚女性の40.7%は初婚の男性と結婚しています。離婚歴があるからといって、相手が再婚の人に限られるわけではありません。
出典:厚労省 人口動態統計(2024年・確定数 上巻 第9.5表)(e-Stat のデータを加工して作成)
この統計からは分からないこと
限界は3つあります。1つ目は、婚姻届は「結婚できた人」の記録であり、婚活での成功率ではないこと。2つ目は、子どもの有無で結婚の難しさがどう変わるかは分からないこと。3つ目は、離婚歴と関係なく年齢は上がり、再婚率自体も年齢とともに大きく下がること※5です。結婚を望むなら早く動くほど有利という点は、初婚の婚活と同じです。年齢の影響は35歳男性の記事と35歳女性の記事で詳しく扱っています。
結論:割り引くべきは「バツ」ではなく年齢と個別条件
結婚の24.2%はどちらかが再婚で、45歳を過ぎると結婚する人の中では再婚が多数派です。同じ年齢なら離別・死別経験者のほうが未婚者より結婚する割合が高く、再婚者の半分近くは初婚の相手と結婚しています。つまり、「バツイチだから」と自分の評価を一律に割り引く統計的な根拠はありません。割り引いて考えるべきなのは、年齢の影響と、子ども・時間の制約・前の結婚の経緯といった個別の条件です。これは、初婚の人が年収や年齢で評価されるのと同じ土俵の話です。
なお、本サイトの年齢偏差値は初婚の年齢分布をもとに計算しています。一方、再婚を含む結婚の平均年齢は、初婚より2〜3歳高くなっています※6。再婚希望者が年齢偏差値ツールの数字を見るときは、「実際の再婚市場での位置はこれより上」と読み替えてください。年齢以外の6軸には、そもそも婚姻歴が関係ありません。婚活偏差値診断は公的統計の分布から7軸の位置を無料で計算でき、入力値はサーバーに送信されません。
バツイチ・再婚の婚活についてよくある質問
- バツイチの人はどれくらい再婚していますか?
- 2024年の婚姻485,092件のうち、夫妻の少なくとも一方が再婚の婚姻は24.2%で、およそ4件に1件です(厚労省「人口動態統計」2024年)。夫が再婚の婚姻は17.9%、妻が再婚の婚姻は15.6%を占めます。再婚は例外的な出来事ではなく、ごく普通にある結婚の形です。
- バツイチは初婚の人より結婚しにくいですか?
- 同じ年齢どうしで比べると、統計上はむしろ逆です。2020年の集計では、40〜44歳男性の未婚者1,000人あたりの初婚は年13.3件なのに対し、死別・離別者1,000人あたりの再婚は年63.1件と約4.7倍です(人口統計資料集2026年版)。ただしこれは「一度結婚できた人の集団」と「結婚を希望しない人も含む未婚者全体」の比較なので、離婚歴そのものが有利に働くという意味ではありません。
- 何歳まで再婚できますか?
- 統計上の上限はありません。2024年に45〜49歳で結婚した人のうち、再婚は男性で55.0%、女性で63.3%と初婚を上回りました。60〜64歳でも男性3,332件・女性1,934件の再婚があります(厚労省「人口動態統計」2024年)。ただし再婚率自体は年齢とともに大きく下がるため、再婚を望むなら早く動くほど条件は良くなります。
- 再婚相手も再婚の人になりやすいですか?
- 半分近くは初婚の相手です。2024年に再婚した男性のうち48.2%は初婚の女性と、再婚した女性のうち40.7%は初婚の男性と結婚しています(厚労省「人口動態統計」2024年)。「バツイチは再婚どうしでしか結婚できない」という思い込みは統計とは合いません。
注記
- ※1この割合は1960〜70年代には11%前後まで下がり、2015年前後の27%弱をピークに、近年は24〜25%で推移しています。
- ※2年齢別の初婚数・再婚数は、人口動態統計のうち「その年に結婚生活に入り、かつ届け出た」婚姻に限った集計です(同居を始めたのが前年以前で、届出だけがその年というケースは含みません)。このため年齢別の件数を合計しても、届出ベースの婚姻件数485,092件にはなりません。表の「再婚の割合」は同じ定義の中で計算しているので、この影響を受けません。
- ※3初婚率・再婚率の分母は国勢調査の配偶関係別人口(配偶関係不詳を按分した2020年の不詳補完値)で、国勢調査のある年しか計算できません。再婚率の分母は死別と離別の合計です。死別者は婚活をしない高齢層に偏るため、死別者の多い年齢層ほど、離別者だけで見た再婚率は表の値より高くなります。
- ※4この差をそのまま「離婚歴があると有利になる効果」と読むことはできません。離別者は「一度は結婚相手として選ばれ、実際に結婚した人」の集団で、結婚への意欲や行動力が未婚者全体とは違います。未婚者の側には結婚を希望しない人も含まれるため、その分だけ初婚率は低く出ます。ここから言えるのは因果関係ではなく、「離婚歴のある人が結婚から締め出されている様子は見られない」ということです。
- ※5再婚率(死別・離別者1,000人あたり)は、30〜34歳男性の154.1に対して40〜44歳では63.1と、4割ほどに下がります。女性も同じ年齢で95.6から26.2に下がります(2020年)。
- ※6再婚を含む全婚姻の平均婚姻年齢は夫33.8歳・妻31.9歳で、初婚どうしの平均(夫31.1歳・妻29.8歳)より2〜3歳高くなります(人口統計資料集2026年版の表6-12)。
参考文献
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出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)の各種統計を加工して作成。本記事の数値は e-Stat 等のデータを加工して算出した参考値であり、政府の公式見解・試算を示すものではありません。 各統計の年次・取得日はデータソースに掲載しています。