35歳男性が結婚できる確率は何%?「3%説」と「いつでも結婚できる」を国勢調査で検証

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35歳で未婚の男性のうち5年後に結婚しているのは約15.8%、1年あたりに直すと約3.4%です(総務省「国勢調査」2020年の年齢階級別未婚率を、隣り合う年齢階級で比べた値)。「35歳を過ぎると結婚できるのは3%」は1年あたりの値に近い数字です。一方、40〜44歳では5年で約5.3%まで落ちるので、「男はいつでも結婚できる」も成り立ちません。男性の初婚の約2割は35歳以降で(厚労省「人口動態統計」2024年の初婚年齢をもとにした本サイトの推計)、遅すぎることはありませんが、先送りする余裕もありません。

結論:35歳男性が5年以内に結婚する割合は約15.8%。「3%」でも「いつでも結婚できる」でもない

総務省「国勢調査」(2020年)で、35〜39歳男性の未婚率は33.3%、5歳上の40〜44歳では28.0%です。差の5.2ポイントを「この5年で結婚した分」とみなし、35〜39歳の未婚者を分母にすると、35歳時点で未婚の男性のうち5年後に結婚しているのは約15.8%、およそ6人に1人です※1。同じ計算を他の年齢階級についても行うと、次の表のようになります。

年齢階級未婚率5歳上の階級の未婚率5年で結婚する割合(未婚者が分母)未婚率の差(同年代全体が分母)
30〜34歳46.0%33.3%(35〜39歳)27.7%12.8ポイント
35〜39歳33.3%28.0%(40〜44歳)15.8%5.2ポイント
40〜44歳28.0%26.5%(45〜49歳)5.3%1.5ポイント
45〜49歳26.5%23.8%(50〜54歳)10.5%2.8ポイント

出典:総務省 国勢調査(2020年)(e-Stat のデータを加工して作成)

「35歳を過ぎると結婚できるのは3%」はどこから来るか

検索すると「35歳を過ぎて結婚できる男性は3%」という話が出てきますが、上の表のどこにもその数字はありません。ただし、計算の仕方によっては近い数字が出てきます。5年で15.8%を1年あたりに直すと約3.4%になり※2、同年代全体を分母にした未婚率の差(5.2ポイント)も数ポイントです。「3%」は「1年あたり」や「同年代全体のうち」で見た数字であり、「35歳を過ぎた未婚男性が一生で結婚できる確率」ではありません。逆に「男はいつでも結婚できる」も成り立ちません。5年で結婚する割合は35〜39歳の15.8%から40〜44歳では5.3%へと3分の1に落ち、40代に入ると結婚する人の割合が急に小さくなります。どちらの通説も、分母をはっきりさせた数字で見ると成り立ちません。

出典:総務省 国勢調査(2020年)(e-Stat のデータを加工して作成)

初婚年齢の分布で見ると、35歳以降の初婚は全体の約2割

男性の平均初婚年齢は31.2歳です(厚労省「人口動態統計」2024年)。これをもとに初婚年齢の分布を推定する本サイトのモデル※3で計算すると、35歳以降に起きる男性の初婚は全体の22.4%で、初婚のおよそ8割は35歳になる前に起きています。「その歳以降に起きる初婚の割合」を年齢ごとに追うと、男性のカーブは女性と同じ形のまま約1.7歳遅れて下がっていくだけで、男性だけ下がらないわけではありません。

その歳以降に起きる初婚の割合(厚労省「人口動態統計」2024年の平均初婚年齢をもとにした本サイトのモデル)0%25%50%75%100%2527293133353739414345男性女性
その歳以降に起きる初婚の割合(厚労省「人口動態統計」2024年の平均初婚年齢をもとにした本サイトのモデル)
年齢その歳以降の初婚の割合(男性)年齢偏差値(男性)年齢偏差値(女性)
25歳89.3%62.459.4
30歳59.5%52.449.0
35歳22.4%42.438.5
40歳3.9%32.428.1

自分の年齢での値は年齢偏差値ツールで計算できます。

出典:厚労省 人口動態統計(2024年)(e-Stat のデータを加工して作成)

「年下と結婚すればいい」の現実:平均初婚年齢の差は1.7歳

平均初婚年齢は夫31.2歳・妻29.5歳で、その差は1.7歳です。年の差が大きい結婚は少数派で、多くの人は同世代どうしで結婚しています。婚活を先送りして「そのうち年下と」と考えるのは、統計的には少数派の組み合わせを最初から当てにすることになり、そのぶん成立する確率は下がります。

出典:厚労省 人口動態統計(2024年)(e-Stat のデータを加工して作成)

結婚相談所を比べるときは、出会える人数は連盟(システム)ごとの会員数で、費用は結婚相談所の料金比較で確かめておくと、選びやすくなります。

年齢の次に見られるのは年収:35〜39歳男性の中央値は470万円

35歳の婚活で年齢の次に条件として出てくるのが年収です。総務省「就業構造基本調査」(2022年)では、35〜39歳男性(有業者)の年収の中央値は470万円で、年収500万円は同年代の男性の上位44.4%にあたります※4。「35歳で500万円は普通」という感覚は、同年代全体の分布で見ると当たっていません。年齢偏差値が平均を下回るぶんを年収で補えるかどうかは、自分の年収を年収偏差値ツールに入力すると分かります。婚活で実際に比べられる相手は未婚の同年代なので、未婚者だけの分布で位置を出す未婚の年収偏差値ツールの方が、より実態に近い値になります。

出典:総務省 就業構造基本調査(2022年)(e-Stat のデータを加工して作成)

男性の年齢は「結婚しやすさ」以外にも効く

「男はいつでも結婚できる」には「いつでも子どもを持てる」という含みもありますが、こちらは医学研究のデータと合いません。約9万人を対象にしたメタ分析では精子の質が加齢とともに徐々に下がることが、ほかの複数の研究では父親が40代以上だと流産や子どもの発達に関わる相対リスクが上がることが示されています。いずれもある年齢で急に上がる「崖」ではなく徐々に上がる「坂」で、絶対リスクも小さいままですが、年齢のタイムリミットが女性だけにあるという前提は成り立ちません。個々の研究と数字は男性側の年齢と妊娠・出産のリスクの記事にまとめています。

出典:Johnson ら (2015)・du Fossé ら (2020) ほか(詳細は上記の記事)

結論:35歳は「遅い」のではなく「先送りの余裕がない」

35歳男性の婚活は遅すぎません。男性の初婚の22.4%は35歳以降に起きていますし、同世代の男性の3人に1人はまだ未婚です。一方で「いつでも結婚できる」も成り立ちません。35歳で未婚の男性が5年後に結婚している割合は約15.8%で、40代に入るとその3分の1に落ちます。結婚したいなら、先送りしてよいと言えるデータは見当たりません。まず婚活偏差値診断で、年収・身長・年齢など7軸それぞれでの自分の位置を公的統計の分布から確かめ、年齢以外のどの項目で補えるかを把握するところから始めるのが合理的です。入力値はサーバーに送信されず、登録なしで試せます。

35歳男性の婚活についてよくある質問

35歳男性が結婚できる確率はどのくらいですか?
総務省「国勢調査」(2020年)の断面比較では、35〜39歳の未婚男性のうち5年後に結婚しているのは約15.8%(1年あたり約3.4%)です。35〜39歳の未婚率33.3%が40〜44歳では28.0%まで下がるので、その差を35〜39歳の未婚者を分母にして割合にしました。同じ人を追跡した値ではなく、世代による違いも含むため、目安として見てください。
「35歳を過ぎると結婚できるのは3%」というのは本当ですか?
「一生で3%」という意味なら誤りです。国勢調査(2020年)の断面比較で、35〜39歳の未婚男性が5年で結婚する割合は約15.8%で、1年あたりに直すと約3.4%です。「3%」に近い数字は、1年あたりに直した値や、同年代全体を分母にした未婚率の差から出てくるもので、「35歳を過ぎた未婚男性が結婚できる確率」そのものではありません。
35歳男性の婚活は遅すぎますか?
遅すぎません。男性の平均初婚年齢は31.2歳で、本サイトのモデルでは35歳以降の初婚が全体の22.4%を占めます(厚労省「人口動態統計」2024年)。ただし、5年で結婚する割合は35〜39歳の約15.8%から40〜44歳では約5.3%に落ちます。「遅すぎる」年齢ではなく、「先送りする余裕はない」年齢です。
35歳男性の婚活では年収はどのくらい見られますか?
35〜39歳男性の年収の中央値は470万円で、年収500万円は同年代の男性の上位44.4%にあたります(総務省「就業構造基本調査」2022年、有業者)。婚活で実際に比べられるのは未婚の同年代です。未婚者だけの分布での位置は、未婚の年収偏差値ツールで確認できます。
35歳男性が婚活を始めるなら何をすべきですか?
まずは婚活市場での自分の位置を数字で把握することです。35歳男性の年齢偏差値は42.4で平均をやや下回りますが、年収や身長など年齢以外の項目で補う余地があります。本サイトの婚活偏差値診断では、公的統計の分布から7軸の偏差値を無料で計算できます。入力値はサーバーに送信されません。

注記

  1. ※1同じ人たちを追跡した値ではなく、2020年時点の年齢階級どうしの断面比較です。「35〜39歳の未婚率 − 40〜44歳の未婚率」を35〜39歳の未婚率で割った値を「5年で結婚する割合」としていますが、高い年齢階級ほど「結婚が今より当たり前だった世代」の値が混ざるため、階級間の差は「結婚による減少」と「世代の違い」の両方を含みます。45〜49歳から50〜54歳にかけて割合が再び大きく見えるのは、主にこの世代効果です。結婚相談所などが引く「35歳男性が5年以内に結婚する確率 約20%」も同じ種類の近似で、年次(2015年)が違うだけです。
  2. ※25年で結婚する割合 p から、1年あたりの割合を 1 − (1 − p)^(1/5) で換算した値です。毎年同じ割合で結婚すると仮定した換算で、実際の結婚は5年間の前半に偏ります。
  3. ※3年齢偏差値は、厚労省「人口動態統計」の平均初婚年齢に正規分布(男性は標準偏差5歳)を当てはめた本サイトのモデルです。実際の初婚年齢分布は正規分布より右に裾が長いため、「その歳以降の初婚の割合」は高年齢側ほど粗い近似になります。偏差値は25〜75の範囲に収まるよう、上限と下限で打ち切っています。定義の詳細は出典ページ(/sources)に掲載しています。
  4. ※4就業構造基本調査の「主な仕事からの年間収入・収益」の分布で、母集団は有業者です(無職は含みません)。7軸診断の年収偏差値が使う国税庁「民間給与実態統計調査」(給与所得者・全年齢)とは母集団も所得の定義も違うため、値は一致しません。

参考文献

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出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)の各種統計を加工して作成。本記事の数値は e-Stat 等のデータを加工して算出した参考値であり、政府の公式見解・試算を示すものではありません。 各統計の年次・取得日はデータソースに掲載しています。